名前 | ギオルギー・スダコフ(Heorhiy Sudakov) |
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生年月日 | 2002年9月1日 |
国籍/出身 | ウクライナ(ブリャンカ) |
身長 | 177cm |
ポジション | AMF/CMF |
所属 | シャフタール・ドネツィク |
※ゲオルギー・スダコフ、ヘオルヒー・スダーコフ、ジョルジとも表記されるだろう
EURO2020にサプライズ招集を受けたシャフタールの新星
プレー動画
経歴
■2002-2017年(幼年期~メタリスト・ハルキウ)
ロシアとの国境に近いウクライナ最東部のルハンシク地域のブリャンカにて彼は生まれている。ただし、1年後には中部地方のホリシュニ・プラヴニに引っ越しているため、2014年2月下旬に発生したウクライナ東部紛争には巻き込まれていない。10歳までを過ごした最初のクラブはFCゴルニャク・スポーツ(ウクライナ2部)であり、2019年1月にはアカデミーの子供らに凱旋指導を行うなど自身を形成したクラブとなっていた。
2012年からは彼の才能を評価したFCメタリスト・ハルキウの下部組織に加入すると、ウクライナ全地域を対象とした『レザーボール -コカ・コーラ・カップ(ウクライナ)』では通っていたハルキウ第20学校の優勝(U12カテゴリ)に大きく貢献し、個人テクニックを競い合うリフティング部門でもNo.1プレーヤーになったことで存在が知れ渡っていた。そのため、幼い頃からメディアへの露出はしており、当時のインタビュー映像はYouTubeにて残っている。
■2017-2021年(シャフタール・ドネツィク)
父親のヴィクトル・スダコフは息子が隠しきれない夢を持っていたことを語っており、それがウクライナ国内で無類の強さを誇っていたシャフタール・ドネツィクでのプレーであったという。2017年に憧れのクラブへ入団を果たした彼は、2018/19シーズンにはウクライナU17選手権を8つの強豪クラブすべてから勝利を奪い優勝。それだけでなくトーナメントの最優秀選手にも選出され、16歳ながらUEFAユースリーグに挑むシャフタール・ドネツィクU19の試合にも出場するなど最大級の評価を得ていた。
彼を育成したのは過去にFCバルセロナのアカデミーディレクターやボカ・ジュニアーズのアカデミー総括責任者を務めていたホルヘ・ラッフォ氏であり、彼と同時期の2017年に就任し、2020年7月に退任するまでの最高傑作としてシャフタールへの置き土産であった。2019年12月にはDUFLU(ウクライナユース協会)が選出する最優秀オフェンス選手(U17部門)に選出。本来であればユースカテゴリで経験を積ませる予定であったが、2020年10月にシャフタールのトップチーム10人とスタッフ9人が新型コロナウイルスの陽性反応を示したため急遽トップチームに帯同すると、2020年10月24日のウクライナ・プレミアリーグ(ウクライナ1部)第7節のヴォルスクラ・ポルタヴァ戦にてデビューを果たしていた。
翌節のFKマリウポリ戦ではフル出場と自身の初ゴールにて勝利に貢献したことで、以降はシーズンを通してトップチームに定着。2020/21シーズンは結果的に14試合(407分)に出場するなど突飛的な起用であったが順調にアピールを続けている。
代表歴
2017年5月にウクライナU15の公式戦に出場したことから世代別代表のキャリアをスタートさせており、ウクライナU16では2018年5月にツルヴェナ・ズヴェズダの伝説的指導者であるミリャン・ミリャニッチを冠した国際大会での優勝に貢献している。2018~2019年に行われたU17欧州選手権ではエリートラウンドで敗れるも個人成績としては6試合4得点1アシストを記録した。
2020年11月には18歳でウクライナU21に招集されるサプライズを受けているが、その衝撃を上回るような出来事が後に待っていた。2021年5月、EURO2020に臨むためにアンドリー・シェフチェンコが率いるウクライナ代表の予備メンバーに選出されており、親善試合のバーレーン戦にてフル代表デビュー。EURO本大会メンバーに選ばれることは全くの予想外であり、彼はホームページやInstagramでメンバーを見たときに初めて気づくなど最大級のサプライズメンバーとなっている(ヴィクトル・コヴァレンコの離脱による補填という線が高い)。
移籍の噂
シャフタール・ドネツィクとは2025年6月末までの契約を交わしている。トップリーグにおいては出場時間も短いため評価は分かれていることもあり、国外からの関心は現時点では大きく持たれていない。
プレースタイル
優れたビジョンとテクニック、パスセンスを持っているため本来の主戦場である攻撃的なミッドフィールダー以外にも、ボランチでもプレーできる汎用性も彼の武器だ。特徴的なのはシュートセンスであり、スピードが足りないと思いきやゴールキーパーが触ることのできない際どいコースを狙い澄ましたシュートや、ロングレンジから豪快に振り切るシュート、フリーキックを直接沈めるテクニックなど様々なシュートを使い分けることが可能となっている。