名前 | シドニー・レービガー(Sidney Raebiger) |
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生年月日 | 2005年4月17日 |
国籍/出身 | ドイツ |
身長 | 176cm |
ポジション | CMF/AMF |
所属 | RBライプツィヒ |
※シドニー・レイビガーとも表記されるだろう
底知れないポテンシャルを秘めたライプツィヒの神童
プレー動画
経歴
■2005-2015年(幼年期~フォルトゥナ・ランゲナウ)
彼の細かな家族構成や出身地は不明だが、SSV91ブラント=エルビスドルフにてキャリアを始めているためザクセン州の出身であることは間違いないだろう。同クラブは450人以上のメンバーが参加している総合型地域スポーツクラブであり、F-ユーゲント(7~8歳のカテゴリ)ではチーム内トップの30得点を記録するような少年であったことから、すぐさまランゲナウを本拠地とするSVフォルトゥナ・ランゲナウに加入している。
2014年1月にはミッテルザクセン(ザクセン州の中部)のF-ユーゲントを対象とした室内サッカートーナメントで9得点を奪っており、大会制覇のほか得点王に輝いているため幼いころから飛び抜けた才能にて周囲の期待を集めていたという。翌年の同大会ではE-ユニオーレン(8~10歳のカテゴリ)において12得点で再び得点王となり、6月には地域チャンピオンのタイトルを手にするなど出場した大会ではチーム/個人タイトルを総なめにしている。
■2015-2021年(RBライプツィヒ)
フォルトゥナ・ランゲナウの神童にいち早くアプローチを行っていたのが近隣都市にあるRBライプツィヒであり、2015年夏より当時設立から6年目であった新興クラブに加入。加入から半年後にライプツィヒU11として臨んだベルリン=ブランデンブルクカップ(地域カップの一つ)では無敗でトーナメントを席巻し、招待クラブのスパルタ・プラハ(チェコ)を決勝戦で下し、優勝と共に12得点9アシストの成績を収めている。2015/16シーズンは143得点を記録した。
D-ユニオーレン(11~13歳のカテゴリ)を主戦場としてた2016/17シーズンでは州選手権をSVディナモ・ドレスデンU13に次ぐ準優勝の成績で終えており、彼個人としては州選手権のオールスター(全5人)に選出。その後もライプツィヒU14などで活躍を残していた彼は2018/19シーズンよりライプツィヒU15に昇格すると、プレシーズントーナメントのVfBシュトゥットガルトU15戦では推定40m以上の距離からのロングシュートが2018年8月のクラブ月間ゴールにランクインしている。
2019年10月にはB-ユニオーレン・ブンデスリーガ(ドイツU17リーグ)のディナモ・ドレスデンU17戦にてライプツィヒU17でのデビューを飾ると、2020年2月のケムニッツFC U17戦では初ゴールを記録した。この後、ユースカテゴリは新型コロナウイルス感染症の影響で中止を余儀なくされていたがライプツィヒU19のトレーニングにも参加するなど当時14歳の才能は国内外のビッグクラブからの関心を集めている。
2020/21シーズンはB-ユニオーレン・ブンデスリーガで3試合に出場(2得点1アシスト)したが、やはり感染症の影響で中止に追い込まれたことでユースカテゴリでの活動は制限されていた。ただ、その影響は彼にとってはトップチームのトレーニングに参加できるようになった良い側面もあり、ブンデスリーガ(ドイツ1部)に出場可能な年齢である16歳の誕生日を迎えると、2021年5月16日には第33節のVfLヴォルフスブルク戦でベンチ入りを果たしている。このまま仮にデビューを飾ることになればユスファ・ムココに次ぐブンデスリーガ史上2番目の若さになることが予想されており、2005年生まれとして初めてピッチに立つ選手にもなるだろう。
代表歴
ドイツU15~U16として活動しているが、現在は感染症の影響で活動は制限されている。
移籍の噂
2020年5月にはドイツ大手新聞社のビルト紙によってバイエルン・ミュンヘン、FCバルセロナ、マンチェスター・シティからの関心を持たれていることが報じられている。報道から数ヶ月後にはライプツィヒとのユース契約を締結しており、2023年6月末までの契約となったことから移籍の噂を一蹴した。
プレースタイル
やや小柄な体格であるためフィジカル面が危惧されるが、それ以上の卓越したボールタッチとセンスで飛び級でのプレーを可能とさせている。多彩なミッドフィールダーであることで知られ、通常は中央でのプレーをメインとしているがサイドでも起用が可能だ(いくつかの試合では右サイドでも起用されている)。視野が広く空間認識能力と状況判断能力に優れているため、明確にデザインされたドリブルや相手ディフェンスを無効化する創造的なラストパスによってフィールドの支配者となる選手と言えるだろう。また、直接フリーキックやGKがゴールから離れた隙を逃さないロングシュートも得意としており、16歳という若さで違いを作り出せるため底知れないポテンシャルは誰に目にでも明らかだ。