名前 | コール・バセット(Cole Bassett) |
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生年月日 | 2001年7月28日 |
国籍/出身 | アメリカ(リトルトン) |
身長 | 180cm |
ポジション | CMF/SMF/AMF |
所属 | コロラド・ラピッズ |
ヨーロッパ進出が目前に迫るコロラドの至宝
プレー動画
経歴
■2001-2017年(幼年期~コロラド・ラッシュ)
アメリカ合衆国・コロラド州のリトルトンに生まれた彼は、4歳の頃からサッカーを始めており、当時は野球やバスケットボールでも遊んでいた少年であったが10代になる直前にサッカーに専念することを選択している。地元を代表するコロラド・ラピッズが2010年のMLSカップでクラブ初タイトルを獲得した際、9歳だった彼はより一層サッカーに励むことを決めたという。
コロラド・ラッシュと呼ばれるUSLリーグ2(アメリカ4部:非公式)に加入した彼は、地元のチャットフィールド・ハイスクールに通いながらユースカテゴリを通過しており、2017年に退団するまでU15~U18カテゴリで計49試合7得点の成績を収めていた。16歳となった彼はコロラド・ラッシュの育成環境に満足しつつも、自身がMLS(アメリカ1部)でプレーするのにはMLSのクラブユースに加入する必要があると判断し、2017年より憧れのクラブでもあったコロラド・ラピッズに移籍している。
■2017-2021年(コロラド・ラピッズ)
コロラド・ラピッズでの初年度はU16/U17カテゴリをメインにプレーすると、19試合で9得点と前所属先での総得点数を1年で上回り、それらの活躍からトップチームのアシスタントコーチであるクリス・シャープからの興味をそそっていた。17歳の誕生日から1~2週間が過ぎた2018年8月にコロラド・ラピッズとのホームグロウン契約を当時のクラブ史上最年少で署名し、トップチームに昇格すると翌月のポートランド・ティンバーズ戦ではコートン・フォードに代わりトップデビューを果たしている。2018年シーズンは最終節のFCダラス戦でプロ初得点を記録するなど6試合で1得点を記録した。
2019年シーズンはMLSの20試合に出場するが水面下で実力を蓄えるようなシーズンとなっており、彼の才能が花開いたのは2020年シーズン以降であった。COVID-19の影響から再開された第5節のカンサス・シティ戦でシーズン初得点を奪うと、リーグ戦では最終的に12試合5得点4アシストの成績で、コロラド・ラピッズのサポーターグループが選出するクラブ年間最優秀選手と年間最優秀若手選手、ゴールデンブーツ、プレーヤーズ・オブ・ザ・イヤーといった4部門を受賞している。
代表歴
アメリカU18から世代別代表に選出されており、2020年11月にはアメリカ代表に初めて選ばれることとなった。デビューに至ってないが国内でも有数の若手として認知されている。
移籍の噂
2018年冬にドイツ・フライブルクSCとホッフェンハイムのトレーニングに招待され、そこでのパフォーマンスから実際にオファーを提示されるも、その出来事がかえって彼にとっては別チームに参加すべき(他の環境を見るべきという意)で当時のオファーは断っている。その考えに沿って2019年11月には彼にとって憧れのクラブのひとつであるイングランド・アーセナルFCのトレーニングに参加すると、アーセナルU23における1週間のトレーニングを経てヨーロッパの空気を感じていた。
COVID-19の影響で2020年の移籍は難しいものであったが、フライブルクとホッフェンハイムは引き続き彼を追っているとされ、スイスのローザンヌ・スポルトやオーストリアのラピド・ウィーンも熱視線を送っているなどヨーロッパの扉は目の前に開かれている状況だ。コロラド・ラピッズのゼネラルマネージャー(GM)であるパドレイグ・スミス氏は若い選手をヨーロッパに進出させることに前向きであるため、早い段階では2021年夏の市場で決まるだろう。
プレースタイル
ボックス・トゥ・ボックスのミッドフィールダーであり、非凡なテクニックと適切なポジショニング、そして相手ディフェンスの綻びを見つける状況判断能力に長けたプレーで攻撃を牽引することを得意としている。データとしても500分以上の出場時間を持った選手のうち、90分間の走行距離が全体5番目(11.29km)に位置するなど彼の献身的な働きが表れた。そんな彼は10代とは思えないメンタリティの持ち主であることも評価することができ、冷静沈着なインテリジェンスを感じるプレーはベテランの領域に達しているだろう。