ギョクデニズ・バイラクダル

選手紹介
名前ギョクデニズ・バイラクダル(Gökdeniz Bayrakdar)
生年月日2001年11月23日
国籍/出身トルコカンディラ)
身長181cm
ポジションWG
所属アンタルヤスポル

トルコ4部からステップアップする次世代のウィンガー

プレー動画          

経歴             

■2001-2020年(幼年期~コジャエリスポル)

トルコ共和国コジャエリ県にあるカンディラに生まれた彼は、庭でボール遊びをするような少年だったが、7~8歳の頃に父が彼の持つ左足に才能を感じたことで、1年後の9歳より地元カンディラのサッカースクールに入学していた。父が食料品店を営む比較的にも裕福な家庭で育っていた彼は、三兄弟の末っ子であったこともあり毎日を幸せに過ごしていたという。

Kocaeli Yenişehirsporには約2年間を過ごしていたが、チームが解散したことでカンディラ・ゲンチレルビルリイ・ベレディイェスポルに加入。少年期の彼は際立った才能を持った選手ではなく、彼自身も友人の方が才能があったと語り、実際に「君はプロになるだろう」と友人に話すような少年であった。そんな彼は15歳の誕生日を控えた2016年9月にTFF3.リグ(トルコ4部)に属するコジャエリスポルへの入団テストに参加し、3つのセッションを経て無事に合格している。コジャエリスポルでの初年度はイスタンブールの強豪クラブを相手にチームの成績は思わしくなかったが、彼自身は16得点を決めたことで注目を集めていた。

これらの活躍からアカデミーリーグの対戦相手でもあるフェネルバフチェからアプローチを受けるも、コジャエリスポルは彼を保護する目的で最初のプロ契約に署名。2017/18シーズンは16歳ながらTFF3.リグに出場しており、4部リーグながら19試合で3得点を記録、2018/19シーズンは昇格プレーオフで敗れるも、シーズン全体を通して36試合5得点5アシストと4部リーグでは有数の若手選手として評価を上げていた。プロ3年目となる2019/20シーズンはクラブと彼にとって躍進の年となり、リーグ戦では27試合でキャリアハイとなる12得点を記録。コジャエリスポルのリーグ優勝とTFF2.リグ(トルコ3部)への昇格に大きく貢献した。

■2020-2021年(アンタルヤスポル)

既に18歳ながらコジャエリスポルでは85試合に出場していた彼を国内のトップクラブは放っておくはずもなく、移籍が解禁されたことでベシクタシュやアンタルヤスポルからのオファーを受け取っていた。バリュー的にはベシクタシュが望ましいと思われていたが、最初に彼へのアプローチを行っていたことや、クラブが望む移籍金を一括現金払いで用意したこと、極めつけはコジャエリスポルとの姉妹クラブであったことが決め手となり現在のアンタルヤスポルを新天地として選択している。

アンタルヤスポルはヌリ・シャヒンやルーカス・ポドルスキが在籍しており、彼のスュペル・リグ(トルコ1部)での初挑戦は信頼できるベテラン選手に囲まれた挑戦となっていた。胸を借りるようにして望んだスュペル・リグでは、デビュー戦となった第2節のベシクタシュ戦にていきなり初得点を決めており、この試合で信頼と手応えを感じると徐々にフル出場する機会も増えながら、公式戦33試合8得点(2021年3月25日時点)を記録している。

代表歴            

コジャエリスポルでの活躍によって2020年2月にトルコU19でのデビューを飾り、遅いながらも世代別代表としてのキャリアをスタート。既にトルコU21にも招集を受けるなどこれからのトルコ代表にも名を連ねることが期待される。

移籍の噂           

アンタルヤスポルとは2025年6月末までの長期契約を残しているが、彼自身は移籍について前向きな姿勢を見せている。アンタルヤスポルのために多くの金額をもたらしたいと語り、既にヨーロッパではブンデスリーガ(ドイツ)のスタイルが自身に適したリーグだと分析しているようだ。ドイツからはシュトゥットガルトとフランクフルトが関心を示しているとされているが、国内のフェネルバフチェとガラタサライも獲得に動くなど国内をさらに経由するのかは不透明なところだろう。

プレースタイル        

左利きの彼は右ウィングを主戦場としながらも、いくつかの試合ではセンターフォワードにも抜擢されるなどウィング兼ストライカーとしてのプレースタイルを持っている。181cmの体格がそれを可能とさせており、ゴール前での積極的なボールへの関与とシュート意識の高さで直接ゴールに結びついたプレーで貢献することを得意としている。利き足は違えどブラク・ユルマズと比較する声もあり、自身は誰にも似ていないと自己分析しているが否定はできないだろう。

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