イヴァン・アンドレイコ

管理人推薦選手紹介
名前イヴァン・アンドレイコ(Ivan Andreyko)
生年月日2008年3月11日
国籍/出身ウクライナウジュホロド)
身長/体重173cm/67kg
ポジションRWG
所属FCディナモ・キーウ

異質な雰囲気を持つウクライナの隠れた才能

プレー動画

経歴

■2008-2021年(幼年期~ウジュホロド)

ウクライナ西部にて隣国スロバキアとの国境に面するウジュホロド。かつてはハンガリー王国の一部でもあったウクライナ国内で最も小さな州都にてイヴァン・アンドレイコは誕生している。キャリアをスタートさせたのは地元の名門である『SDYuSShORウジュホロド』であり、ウクライナ代表歴のあるセルヒー・ブレツァを輩出したスポーツ学校にて彼も基本的な技術を学んでいた。

U12在籍時の2018年10月にはウクライナ中部のヴィーンヌィツャで開催された24チームが参加する国際大会(ゲストはいずれもモルドバのクラブ)に参加しており、決勝戦にてFCチョルノモレツ・オデッサに敗れはしたものの、チームの準優勝と個人賞としてチーム内最優秀選手賞を10歳ながら得るなど当時から才能は際立っていた。ウジュホロドでは2020/21シーズンに12歳ながらU14カテゴリに飛び級で到達するほどの成熟性を見せていたことから、同シーズンを持ってウクライナを代表する『FCディナモ・キーウ』のアカデミーへと引き抜かれている。

■2021-2024年(ディナモ・キーウ)

13歳でディナモ・キーウに加入後、1年足らずでロシア連邦が全面的にウクライナに軍事侵攻するような事態に見舞われており、シーズン途中ながら隣国ハンガリーに避難。そこから徐々にボールを蹴ることができる環境となった2022/23シーズンをU15カテゴリにて過ごしながら成長を継続していた。15歳となった2023/24シーズンはディナモ・キーウU16を主戦場としながら国内外のコンペティションに出場しており、ウクライナ国内のU16選手権では地域ラウンドからファイナルラウンド直前までの15試合で11得点の活躍でチームを牽引。ファイナルラウンドでも2試合3得点を記録したが惜しくもシャフタール・ドネツィクU16に敗れ準優勝に終えているが、U16での活躍から2024年4月にはU17でのデビューも果たしている。

2024/25シーズンを迎えるとU17ではなく飛び級にてディナモ・キーウU19に組み込まれており、U19リーグの開幕節ではいきなり初ゴールを記録。16歳という年齢も含めてフルタイムで起用されるような立場ではないが、出場した試合で着実に結果を残すなど現時点(2024年10月)で9試合4得点2アシストの成績を収めている。空襲警報で試合が中断するような環境下においても、フットボールができることに感謝しながら才能を伸ばし続けている彼に注目だ。

代表歴

16歳の誕生日から約1ヶ月後の2024年4月にウクライナU17でのデビューを飾っており、ユーリ・モロツが率いるU16/17両方の世代別代表でプレー中だ。

移籍の噂

移籍については報じられておらず、まずはディナモ・キーウとのプロ契約とTOPチームへの昇格が当面の目標となっている。

プレースタイル

右ウィングを主戦場とする彼は所謂ドリブラーの部類に入るものの、1vs1の状況で細かなフェイントを加えるというよりもファーストタッチで身体を入れ替えるような突破を得意とするタイプだ。自分のテクニックを見せびらかさずに少ないタッチで侵入しながらチャンスを演出するだけでなく、2023/24シーズンに大きく開花した得点力も備えるなどフィニッシャーとしても優秀だ。身長は173cmと小柄だが、公式プロフィールで67kgと写真からも安定したフィジカルバランスを持っていると思われる。

右利きと思われるがカットインから左足でのフィニッシュも精度高く行えるほか、エゴイズムをあまり感じさせないため周囲の味方が最もゴールに近い状況であれば迷わずパスを選択するなど16歳の年齢とは真逆の大人びたプレーも彼が飛び級で適応できる要素となっている。現時点ではまだウクライナのユースカテゴリに到達したばかりの才能だが、そう遠くない未来にTOPチームで姿を見ることができるだろう。

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